こんなご相談をいただきました。
「子猫のときは抱っこが大好き
だったのに、1歳になった今、
ほんの少ししか抱っこを
させてくれなくなりました。
体を触られるのがあまり好き
じゃなくなったので
マッサージやコーミングも嫌いです。
ヒーリングやコーミングを好き
になってもらう方法はありますか?」
この飼い主さんは、
猫ちゃんに
マッサージやヒーリングを
してあげたいと
思って下さっているので、
何とかお力になりたいと
思い、アドバイスをメールで
お送りしました。
猫ちゃんに元気で長生きして
もらうには、マッサージや
ヒーリングはとても有効な方法です。
長毛の猫ちゃんには、
コーミング(ブラッシング)は
欠かせません。
体を触られるのが
嫌いなままですと、
触られることがかえって
ストレスになってしまうという
本末転倒なことになりかねません。
こういうときには、
正の強化の条件づけを使って
工夫をしていただくとよいと思います。
具体的な方法の一例です。
「体を触られたらよいことがある」
と猫ちゃんに覚えてもらいます。
まずは、
猫ちゃんがあまりいやがらない
ところから始めます。
顔や頭、顎は比較的
どの猫ちゃんもいやがらない場所です。
首(後頭部の下あたり)も、
実は猫ちゃんは筋肉がこって
いるので触られるのが好きな場所です。
逆に、触られたくないのは、
腰から下、お腹や後肢です。
足先も触られるのは苦手です。
首や頭をそっと触ってみて、
触らせてくれたらすぐに
ご褒美のおやつを1粒あげてください。
あまりしつこくやらずに、
数回触ったらおしまいにしましょう。
毎日、数回、おやつのご褒美を
使って触らせてもらいます。
頭や首が触れるようになって
きたら、ボディのほうに
少しずつずらして触ってみましょう。
いやがったり、ウーと唸ったら、
ご褒美はあげずに、そこでおしまいにします。
触っても大丈夫な場所が
増えていくように、毎日工夫を
してみてください。
抱っこはできなくても、
体を触らせてくれたら、
マッサージやコーミングは
できますので、
まずは、
「体を触られるとよいことがある」
と思ってもらえるように
やってみてください。
猫ちゃんの腸内環境を改善する
方法の1つとして、口内ケアを
お勧めしているのですが、
マッチーの
お悩み解決個別相談会で
アドバイスしている歯磨き方法なら、
抱っこはできなくても、お顔や
頭を触らせてくれる猫ちゃんなら
今のところほぼ100%、
歯磨きができる猫ちゃんに
なってもらっています。
体を触らせてくれる猫ちゃんは
やはり健康ケアもやりやすいです。
あきらめずに、毎日、少しずつ
工夫を重ねてあげていただきたいと思います。
「うちの猫ちゃんのこんなこと
が心配です」などのご相談や
このブログの感想をぜひ
お聞かせください。
info@1nyan.jp まで