ブログ読者さんの猫ちゃんたち、
ぽっちゃり猫さんで
獣医さんにダイエットしたほうがいいです
と言われている猫さんもいれば
もうちょっと太れるといいですねと
言われているやせ猫さんもいるようです。
体重を減らすのと増やすのと
どちらが簡単かというと、
私の経験では、減らすほうが簡単だと思います。
うちのまろん校長のお話なのですが、
ノルウェージャンフォレストキャットの
保護猫まろん校長は、
1歳でうちにやってきました。
そのときにすでにかなり体重はあったのですが
保護主さんからノルウェージャンは3年くらい
かかって大人猫になるので
もっと体重が増えてもOKと聞いていました。
それでほしがるだけご飯をあげていたら、
体重が7キロ近くになりました。
オスのノルウェージャンは
10キロ近くある子もいるので
OKだと思っていたのですが、
フードをよりナチュラルなものに変えようとしたときに、
新しいフードが好きじゃなくて
ハンガーストライキをした
まろん校長と根くらべのなりました。
獣医師の先生から、
猫だってお腹がすけば好きじゃないフードも
食べるようになると聞いていたので、
「ここで負けてはいけない」と思い、
前のフードを徐々に減らして、最終的には、
新しいフードのみにしました。
3日間、ハンガーストライキが続いて
ごはんを食べない状態が続いたとき、
急に元気がなくなり、よく観察したら、
耳の中が黄色いのに気づきました。
病院を受診すると、黄疸になっていて
「肝リピドーシス」と診断されて
10日間の入院治療を受けて、
肝臓が完全に元に戻るまで
1年かかりました。
太った猫ちゃんが、3日間
ごはんを食べないと
体の中でたんぱく質が欠乏して
体は飢餓状態と認識します。
それで肝臓に体じゅうの脂肪を集めて
蓄えようとするそうで、
結局、脂肪肝になってしまい、
肝臓が働かなくなってしまうそうなのです。
たとえば、太った猫ちゃんが
万一の災害時に、猫フードが手に入らなくて
3日~数日間ごはんを食べられなかったら、
体はどこも悪くないのに
それが原因で肝リピドーシスになる
可能性があるのです。
予防法は、適正体重をキープ
させることのみだそうです。
ぽっちゃり猫ちゃんはとてもかわいいけれど
何かの原因でごはんを食べられない日が続いたら、
肝リピドーシスになってしまうのは困ります。
それからまろん校長は
ダイエットを開始しました。
カリカリのフードなら、
厳密にフードの重さを
0.5g単位で量り、
1回につきカリカリを2粒減らす
ことから始めます。
カリカリは2粒で0.5gほどあるのですが、
目分量で与えていると、数粒多くあげる
だけで1gくらい簡単に超過してしまいます。
なので、厳密に量ります。
そして3日くらいで慣れたら、
また2粒減らす。
体重を測定しながらカリカリを
2粒単位で減らしていきます。
ある程度まで減らすと、
量が少なくなって
お腹が満足できなくなりますので、
そしたら、ゆがいたささみをトッピング
などしてかさ増しします。
これを続けていくと、案外
すんなりと体重が落ちます。
まろん校長は、
トッピングを気に入って食べてくれたので、
このときに、
脂肪や炭水化物も多く入っているカリカリを
やめて、手作り食に移行しました。
ぽちゃ猫さんは、やはりダイエットを
してあげたほうがよいと私は思います。
では、
痩せた猫ちゃんのほうが
健康的かというと、
痩せ猫ちゃんは、食が細くて太れない
場合が多いので、
体力面で心配があります。
保護猫団体さんから一時預かりしている
マミーちゃんは、うちに来たときに
とても体重が軽くて心配しました。
食が細いので、何とかたくさん
食べてもらいたくて、色々工夫しています。
気に入ったものだと、たくさん食べる
こともあるのですが、
そのあと、吐出といって、
食べてすぐに全部吐き戻してしまうのです。
胃が小さかったり、なんらかの
理由で一度にたくさん食べることができない
ようです。
なので、2~3時間置きに、
少しずつごはんを出して、
24時間かけて1日分の栄養を
摂取してもらうようにしています。
うちに来て10ヶ月くらいになりますが、
マミーちゃんもやっと体重が増えてきました。
食が細い猫ちゃんに
たくさん食べて太ってもらうことは、
なかなか工夫が必要でたいへんだと思います。
体調不良になったときに
体重がなさすぎると、病気に
対抗する体力がないので、
ある程度までは体重を増やして
あげたいですね。
ときどきメルマガでご紹介
している納豆菌の生サプリ
クレオパトラの猫は、
体内で消化酵素を含んださまざまな酵素を
生み出しますので、
食欲が戻ってきましたという
ご報告もいただいています。
太った猫ちゃんは、適正体重へ
痩せた猫ちゃんも、適正体重へ
近づけてあげる必要性を、
認識していただけましたでしょうか?
猫ちゃんの体重は、
飼い主さんに依存しています。
飼い主さんのさじかげんひとつ
なのでぜひぜひ、適正体重を
目指して工夫をしてあげて
くださいね。