臭わなくてお手入れが楽な猫トイレだから管理が行き届いています。
ラナイ島猫のサンクチュアリは
屋外で猫が放し飼いで保護されて
いる施設です。
管理をしているスタッフさんは
10名。
お給料をもらってスタッフとして
働いておられるのが10名。
(真ん中がスタッフの優さん)
10名で600匹の猫たちの
お世話をしています。
人口3000人の小さな島で
宿泊施設は、フォーシーズンズ
ホテルとあともう1軒しかない
ので、ボランティアさんは
おらず、10人のスタッフさん
だけで回しているのだそうです。
ここにいる猫たちは、もともと
外で生活していた子たちですから
保護されたあとも、屋外中心の
自然な環境の中で育てられて
います。
なので、猫トイレもお外に
設置されているのです。
こんな風に、水はけのよい
火山岩のような細かい土が
敷き詰められています。
雨が降ればおしっこは土中に
染み込んでいくので、ほとんど
臭いません。
強い日光が消毒もしてくれます。
アメリカでは市販の猫砂は高価なので、
砂の代わりに、細長い松の実を
細かく砕いて、敷き詰めて
ありました。
これはハワイのあちこちで
歩道に落ちていて、思わず虫と
見間違ってびっくりする
よく見られるものなので、
手軽に入手できるのだそうです。
この屋外トイレがあちこちに
作られていて、猫たちは
お行儀よくこの屋外トイレを
上手に使っていました。
なので少ないスタッフさんでも
管理が行き届くのだと感じました。
猫ベッドには、干し草を刻んだ
ものが敷き詰められていました。
布団や毛布だと雨が染み込んで
しまうと乾くまでにカビが
出そうですが、
干し草は、雨季にもかかわらず、
よく乾いていて気持ち良さそうな
ベッドでした。
カリカリのごはんは、園内
あちこちに、屋根付きの
ごはん置き場があって
常にカリカリの置きエサとお水が
設置されています。
屋外だからかえって、
トイレの掃除に時間がかからず
臭わないという利点があるので
スタッフさんの手間が軽減できて
いると思いました。
これだけではなくて、
わずか10名のスタッフさんで
600匹の猫を管理して運営を
回すには、ほかにもきちんとした
仕組みがありました。
次回は、猫たちの医療を含めた
実際の管理方法をご紹介します。
日本の保護猫カフェさんや
保護猫団体さんに、大いに参考に
していただけると思いますよ。